当館秘蔵の日光東照宮境内模型については様々お話もいただいておりますが、御地で活用され政府が進めているふるさと創生のために生かされることが最も有効であると存じます。
日光東照宮宮司 稲葉久雄
徳川家康公四百年式年大祭の年に日光と鳥取が古より深い関係であったという証を記念すべき年に賜り、また一つ新たな「平和の木」が当地に根づく喜びに心躍ります。
鳥取東照宮宮司 長尾隆久
新因幡の国づくりを掲げ鳥取市政十二年を担わせていただきましたが、常に生まれ故郷への愛着が根っこにありました。鳥取の誇りは麒麟でありその麒麟の精神の中にあります。
鳥取大学客員教授・鳥取市政顧問 竹内 功
今年は徳川家康日光東照宮(世界遺産)四百年式年大祭の年にあたります。日光東照宮の陽明門(国宝)には「麒麟」「鳳凰」「霊亀」「応龍」の「四霊獣」の彫刻が施されていますが「麒麟」が最上段に配されているのは何故でしょう。
麒麟は為政者が最も信奉してきた聖獣であり「平和」思想と行動の意思を表す特別な存在だったのです。つまり、今日まで鳥取・日光の間で四百年間連綿と続いてきた関係を繋ぐ隠れた糸は“平和へのメッセージ”。その象徴こそ「麒麟」です。
とっとり麒麟ルネサンス運動はUNESCOの精神にも帯同し100年後の子供たちに伝える市民の活動「プロジェクト未来遺産」(日本ユネスコ協会連盟)の登録の可能性も秘めています。100年後の鳥取県民のアイデンティティとしても伝えなくてはならない貴重な歴史的文化資源「麒麟の精神」。
その名を冠にした麦酒会社創始者も鳥取県に生まれ郷土愛に厚い人でした。薄れゆく、消えゆく日本の精神とふるさとの歴史・文化・風土を守り伝えるために本プロジェクトの行動理念をご理解いただき多くのご賛同をいただきますようお願いたします。
ユネスコ「未来遺産運動」への登録活動
平和メッセージの発信及び公募、アーカイブ、催事の開催
平和をテーマとした国際会議の誘致(麒麟平和サミット)開催
日光東照宮貸与の美術品の展示公開、資産管理
日光東照宮・鳥取東照宮所蔵品を使用した図書の企画
徳川家康公遺訓、著述資料を使用した啓発教材の企画
徳川家・池田家に伝来する品を使用した啓発教材の企画
麒麟をテーマとした美術工芸写真展の開催(麒麟平和アート)
麒麟をテーマとした障害者作品展の開催
麒麟をテーマとしたプロダクトの開発(手工芸品・工業製品)
麒麟をテーマとした物産品の開発(土産・景観装飾品)
麒麟暦をテーマとした観光商品の企画
麒麟講&文化講演会の開催
麒麟獅子舞保存活動への支援
地域ヘリテージ教育の推進
ふるさと納税推進への協力
歴史観光コンシェルジュ&パフォーマーの育成
論語を読む会、座禅の会、茶の湯の会の開催
環境保全美化運動の推進
鳥取城跡環境整備への協力・支援・施策提言
栃木県・鳥取県への観光客、交流人口増加の施策提言
鳥取県の無形文化財「麒麟獅子舞」と「麒麟」を知っていますか。麒麟は平和の世にのみ現れるとさせる「平和と繁栄」を象徴する聖獣です。鳥取への伝承のルーツは、鳥取池田藩初代藩主池田光仲候の曾祖父徳川家康候であったとされています。とっとり麒麟ルネサンスはその麒麟をシンボルに日光と鳥取、東と西の東照宮に伝わる固有の知的資産を導火線に明日の地域振興と平和と繁栄への道づくりと人づくりを行ってまいります。
鳥取の人も日光の人も、鳥取と日光は何の縁も無いことと感じることでしょう。しかし、現鳥取県の起こり(因幡・伯耆)の歴史を遡れば、鳥取県の前身である鳥取池田藩が徳川将軍家と深く強い関わりあったことに気付くはずです。徳川将軍家と鳥取藩、鳥取と日光のニつの間で今日まで四百年間連綿と続いてきた関係を証左するものに「麒麟」の存在があります。
麒麟 EXHIBITIONS ー因幡但馬に息づく麒麟の謎ー
多数のご来場をいただき誠にありがとうございました
沢山の公共団体、教育機関、企業、個人各位から協賛・協力・ご寄付をいただき感謝しております。
私たちは世界に誇れるこの地域資産の情報発信をこれからも地域の皆様と共に努めてまいります。
今後ともご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
2018年8月27日
(一社)鳥取・日光400年プロジェクト 代表理事
「麒麟展」実行委員会 会長
植木 誠